ロードバイクを始めて早8年、振り返ると総額300万円程ロードバイク関連に注ぎ込んできたようです。
一体どこにそんなお金があったのか!僕にも分かりません…。じゃなくて、一体何にこれまで注ぎ込んできたのか、振り返ってみたいと思います!
さすがに全てのロードバイク関係のアイテムをピックアップすると物凄い量になってしまうので、今回は【フレーム編】として纏めます。
この記事の内容
ORBEA – AQUA 2012 SORA
2012年に始めて買ったロードバイクはORBEAのAQUA、コンポーネントはSORAでした。確か10万円くらいだったかな?
今見ても懐かしいです!始めた頃は冬でコートとかカメラ持って片道20kmくらいをヒイヒイ言いながら走ってました。サイクルジャージを着るというイメージがなかったですし、走ったあとは汗だくで、ロードバイク大変!!と思ってました。
大きな鍵を持って、都会の駐輪場に止めてました…今考えるとちょっと怖いですね。
そんなガチゆるポタ勢だった僕が、なにかのきっかけでシマノのジャージをスポーツデポで購入して、自転車屋さんの朝練に参加するようになり、周りのみんながめちゃくちゃ速くて、全く付いていけなかったのを思い出します。
周りのみんながカーボンバイクに乗っていたということもあって、カーボンバイクが欲しい!!皆と同じように速く走りたい!!と切実に思うようになりました。
Wilier – Gran Turismo 2013 ULTEGRA
ORBEAを購入して半年後にカーボンバイクを買うということは、その当時の僕にとって清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちでした。ええいどうとでもなれ!と。確か25万円くらいでした。
当時付き合っていた彼女には、「カーボンバイクを買ったら別れる!」とまで言われ、それでもなんとか説得し(彼女にもカーボンバイクを買うという結論で)、やっとのこと手に入れたWilier Gran Turismo 2013 ULTEGRAは今も僕の傍に居て、一番乗ってる相棒です!
納車されてお店から家への帰り道に、めちゃくちゃ感動したのを今でも覚えています。なんだこのばね感!!加速も全く違って、一瞬で30km/hに達した!と興奮して帰りました。
ここからですね、僕のロードバイク沼にハマっていったのは…。
Lapierre – Aircode SL 2017 ULTEGRA
Wilierを3,4年乗った後、私生活で大きな変化があり、そのタイミングでLapierre – Aircode SL ULTEGRAでした。
このAircodeは友人が先に白のフレームのを乗っていて、それが欲しかったんですが、もう在庫がなくて、マットブラックを購入しました。でも結果的には、このマットブラックのAircodeはとても気に入ってました!
物凄く素直なフレームで、Lapierreのモノつくりの良さを感じました。これほど癖のないフレームはなかったかもしれません。悪く言えば特徴がないんですが、万能型です!
後にDi2化もしましたし、ポジションも大幅にレース仕様になっていったのも、このバイクのお陰です。一年ほど乗って、別のユーザーに引き取られていきましたが、自分のレベルを一つ上げてくれた思い出の多いバイクです。
SPECIALIZED – VENGE DURAACE Di2 SAGAN
Vengeの情報がオープンになった時、物凄く話題になっていたのを覚えていらっしゃると思います。僕もそれを楽しんでいた一人でした。ある日SPECIALIZED銀座店が実物の解説をしてくれるということで、仕事を終わらせて見に行った時にはまだ全く買うつもりなんてなくて、最新バイクってどんなものかな?くらいの気持ちでした。
SPECIALIZED銀座店へ訪問
ケーブルが完全に内装されてるディスクブレーキは今でこそ当たり前になりつつありますが、その当時はVengeしかなく、すべてが真新しくてVengeのすごさに感動したのを覚えています。
ただ100万円を超えているロードバイクなんて自分には無縁のもので、誰が買うんだろうなぁくらいの気持ちでした。嬉々として友人に生Venge見たとLINEしてました。
とはいえ、無料で試乗できる機会があるとのことだったので、さっそく予約をし、Vengeに乗ってみました!
リムブレーキからディスクブレーキに初めて乗った時は、それもう全く別モノにように感じました。重心が下に移ったことから、サドル周りが非常に軽く、ダンシングするとひらひらと舞うように加速していくVengeにすごく興奮しました。
全く自分とは無縁と思っていたVengeでしたが、実物を見たり、試乗したりとしているうちに、その魅力にどっぷりハマっていました。
SPECIALIZED VENGE SAGAN COLLECTIONとの出会い
数日後にVengeのSaganカラーがシクロワイアードで紹介された日、僕は憑りつかれた様に近くのスペシャライズドを取り扱うお店に電話し、サイズ52が入庫するか聞いて回っていました。
ところがどこも取り扱いがなく、ネットで探し回り、名古屋のお店に入荷予定があることを発見しました。
早速電話をし、購入の意図があることを伝え、キープして貰いました。
電話した後に、「僕は何をしているんだ?本当に買うつもりか?」と我に返りつつ、あの綺麗なブルーのロードバイクを何とか手に入れたい…という気持ちも強かったです。
その年サガンはそのバイクに跨り、Tour de Franceのステージを駆け回りました。僕はTVに噛り付きその綺麗なバイクを何度もスマホで撮影し、欲しいが益々高まっていきました。
Vengeとの初対面
2018年8月3日、ようやくSaganカラーのVengeが入荷し、初対面となりました。この時もまだこのロードバイクが自分の物になるっていう実感もなく、凄いバイクが置いてある…といった印象でした。
この日は前のバイクでポジションを測定し、後日組んで貰って引き渡し、となりました。
Vengeとの別れ
引き渡された後、Vengeをガンガン乗り回しました。こんなモンスターバイクに乗っているんだから、ライダーも少しは強くないとカッコ付かないでしょ…という思いから、Zwiftにも真剣に取り組むようになりました。
週末はVengeで練習し平日はWilierでZwift、これがルーチンとなり僕自身も強くなったと実感しています。
ただその日は突然訪れました。
仲間と200kmのライドに出かけた日、家から100km地点くらいのところです。追い風基調ということもあって、スピードが出ていました。40km/hくらいでしょうか。トレインで走っていた時に、主観的には、急に眼の前にガードレール現れました。
「ぶつかる!」と思った時には既に僕はガードレールの上に乗り上げていました。そしてゆっくりと地面が迫り、横向きに僕は地面に激突しました。
意識はハッキリしており、冷静でもいられましたが、骨折していないか、頭を打っていないかを自分ですべて判断して動くのは危険だと思い、動かず落ち着くのを待ちました。
脚や腕、肩に痛みはあったものの、吐き気を催すほどではなく、少しずつ足首を動かしても痛みがないことから骨折はないと判断しました。
頭はできるだけ首を起こしていたので地面とぶつかっていない自信はありましたが、落車した人間の自信ほど当てにならないものはないので、仲間にヘルメットの状態を確認してもらい、打っていないことが確認されました。
ゆっくりと起き上がり、体は幸いなことに多少の擦過傷と捻挫があるくらいだったのは、代わりになってくれたVengeのお陰でした。
Vengeは至る箇所が割れてしまいました。特にひどかったのはダウンチューブでほぼ真っ二つです。他にもヘッド、ハンドル、チェーンステー、シートポストにもダメージが見られ、衝撃の激しさを物語っています。
Vengeを失ったと聞いた時は、やはりガッカリしました。ただあれだけの衝撃があったにも関わらず、僕自身が一か月以内に治る軽傷で後遺症も全く残っていないのは、Vengeが身代わりになってくれたと信じています。
落車によって失明したり、元に戻らないような骨折をしたりされている方もいるなかで、本当に自分は幸運だったなと思います。
PINARELLO – DOGMA F8 Disc
このPinarelloはVengeが壊れる前からセカンドバイクとして用意していたものでした。
いつかはDogmaに乗りたい!という気持ちはまだこのFシリーズになる前から思っており、Wiggleで安くディスクブレーキモデルが出ていたのをタイミングに購入していました。
まさかこのDogma F8が届く前にVengeが真っ二つになり、乗れなくなるとは思ってもいませんでした…Dogmaへの浮気がもしかするとvengeの怒りを買って、あの事故に繋がった…なんて見方もあるかもしれません。
という歴史を経て、今の僕のメインバイクはこのPinarello Dogma F8 Discです。コンポーネントはVengeから移植したDuraace R9170系です。ホイールはRoval CLX64を最初はつけていましたが、Prime SE-50になり、その後Duraace WH-R9170 C40になりました。実質35mmハイトのホイールは平坦・登りとオールラウンドに使えるのでアマチュアサイクリストにはピッタリと思っています。
まとめ
ほぼ自己満足のような僕のフレームの歴史を振り返ってみました。でも振り返ってみて良かったです。その時の気持ちや考えを思い出せて、本当に良い機会になりました。
特にVengeのところのボリュームがえげつないですが、それだけあのバイクは僕にとっても特別だったということです。実は今もそのフレームは家に置いてあって、ラックに飾ってあります。
もちろんもう乗ることはできません。でもやっぱり手放せません。
みなさんも買った当時の気持ちを思いだしてみませんか?良い機会にきっとなると思います!