コンポーネント フレーム

中古ロードバイクは買わないほうが良いワケ

ロードバイクは高いです!なので、ちょっとでも安く買いたいと思い、中古を探される方も多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください。本当にそのロードバイク安全ですか?

中古ロードバイクには危険がいっぱい詰まっています。初心者のうちに手を出すのはオススメできません。

メンテナンスされているか

ロードバイクで雨の日に走ったあとのお手入れ&メンテナンス

新車のロードバイクは、お店に入ってくるときはバラバラの状態です。なので、お店の人が一つ一つ丁寧に組み立てて問題がないことを確認した上で展示されています。

更にお客様に合わせてポジションを見て、調整してくれたり、お渡し前に本当に問題がないかをちゃんと確認してくれます。それこそがロードバイクが基本的には対面販売されている理由です。

中古ロードバイクの場合、もうすでに色んなものが摩耗した状態です。そこからメンテナンスをするとなると、妥協の連続になります。「古いけどまだ使えそうだから交換しないでおこう」です。

中古ロードバイクをピカピカにメンテナンスしてしまっては、パーツの交換代や作業代が価格に乗ってしまって、中古ロードバイク販売店としては価格での魅力を出しにくくなってしまいます。

なので、ほとんどの場合、パーツなどは交換されないまま、売られたそのままの状態で、最低限のチェックだけして販売されます。

より悪いケースは、ロードバイクを専門にしていないお店では、どのように扱ってよいのか分からず、最低限のチェックもせずに販売されることです。初心者が初心者にモノを売ることほど怖いものはありません。

誰がどのように使ったのか分からない

2016クラッシュビデオ| ロードバイクアクション

中古ロードバイクの場合、前のオーナーがどんな人で、どんな乗り方をしていたのかを知る方法はありません。なぜこれが大事なのかというと、例えば目に見える形ではなくても、ロードバイクは乗っているだけでどんどんダメージを受けていきます。

例えば体重の重い人と軽い人ではどちらがロードバイクに負担をかけるでしょう。当然重い人です。

段差をよく乗り越えていた、年20,000km走っていたとなると、見た目に変化はなくてもロードバイクの内部にはその疲労がどんどん蓄積していきます。

こうした内部劣化は把握することが難しいので、中古ロードバイクはオススメできません。

最悪の場合、落車や転倒履歴がある

How to successfully bounce back after a crash - Cycling Weekly

カーボンのロードバイクは壊れやすいという話を聞いたことはないでしょうか。これは事実です。

不運な人は、一回倒してしまっただけで、そこに突起がある石があったりするとそれだけで割れてしまうといった可能性があります。

中古ロードバイクの場合、そうした転倒も知る方法がありません。

見た目にダメージがなくても、実は内側にクラック(割れ)が入っていた、なんてケースも聞きます。ロードバイク専門のお店の人が丁寧にチェックすればそういったクラックは発見できるものですが、もし売る人が悪い人で「転倒させたことはありません」と言えば、そこまで細かくお店の人もチェックしないので、見過ごされて販売されてしまうかもしれません。

そんなロードバイクに乗って、時速30キロで走ってるときに、もし急に壊れたら?あなたは転んでしまいます。転ぶだけなら良いですが、もし後ろから車に轢かれたりしたら?怖くて僕はそんなロードバイクに乗ることをとてもオススメできません。

メンテナンス費は意外と高い

いや〜な梅雨。雨の日にロードバイクで走った後のメンテナンス方法を ...

最悪の事態に当たることは、不運ですが、状態の良い中古ロードバイクを購入できたとしても、メンテナンスは必要です。

具体的には、リムブレーキモデルの場合、ブレーキワイヤーの交換、変速用ワイヤーの交換、タイヤの交換などがすぐ必要になってきます。

新品のロードバイクであれば、初期伸びを除いて、パーツの交換が必要になるのは2,000~4,000kmくらい走った頃になるので、初心者で毎週50kmしか走らないとすると、40~80週、一年二年弱はパーツの交換は必要ありません。

ただ部品の緩みなどが出てきていないかの確認で、最初のうちは3か月に一回、半年などのタイミングで定期点検をするのがオススメです。

一方、もうすでに3,000kmくらい走った中古ロードバイクを購入した場合、すぐにタイヤやワイヤーの交換が必要になり、ざっくりと10,000円以上はメンテナンスにかかると思います。

せっかく中古で安く買えたとしてもメンテナンスにお金がかかってしまっては元も子もないですし、それであれば安心な新品が欲しいですよね。

もしこれが20,000kmくらい走った中古ロードバイクの場合、ホイールにすらダメージがきているかもしれません。そうなるとホイールの交換も必要になり、上の10,000円に更に30,000円で、合計40,000円の出費を覚悟してください。

例え、50,000円で中古ロードバイクを買ったとしても、40,000円がメンテナンス代で消えたら、もう90,000円です。安い新品のロードバイクなら買えてしまいます。そのくらい新品のロードバイクというのはお得とも言えます。

中古車のように走行距離を表示する義務がないロードバイクの中古市場なので、確かな目を以て選ぶことが必要です。こうした知識がある方はロードバイクを安く手に入れる手段として中古も(オススメはできませんが)アリかと思いますが、初心者の方には本当にオススメできません。

中古ロードバイクでも購入して良い場合

TREK Bicycle 横浜 | 横浜市中区ロード・クロスバイク・自転車の ...

それは信頼のおける人から譲ってもらう場合です。どんな人が乗っていて、どのくらい乗っているのか、またちゃんとロードバイクの知識があり、メンテナンスやロードバイクについて教えてくれる人から譲ってもらうのであれば、購入しても良いかと思います。

ロードバイクは決して安い買い物ではないので、安さだけに囚われず、良いものを選んで、安全にロードバイクを楽しんでください!