キャリアもパフォーマンスも絶頂期に引退したおじさんがいます。誰でしょうか。
アルベルト・コンタドールです。
キャリア最後をトレック・セガフレードで過ごし、最後に参加したグランツール:ブエルタアエスパーニャでは、鬼気迫る走りを見せ、山岳ステージでの優勝も飾りました。
確かにスーパーエースとしては少し落ち目だったかもしれません。それでも、グランツールで優勝することをどれほど多くのライダーが望み、叶わないことか。その前にグランツールにすら出させて貰えないということもあるのに。
惜しまれながら、2017年アルベルト・コンタドールは引退しました。
この記事の内容
アルベルト・コンタドールのセカンドライフ
多くの元プロ選手はもちろん現役のころほど乗り込みもせず、ある意味快適なセカンドライフを楽しんでいます。
マルセル・キッテルは子どもが出来たのをきっかけに引退し、ロードバイク関連のアンバサダーやレポータに転身しました。日本の大エース土井幸広選手はGCNジャパンのメンバーとして、アマチュアサイクリストにプロの生活のことやオススメのアイテムなどを教えてくれています。
現役を退いて早3年のアルベルト・コンタドールも、ジャージのアンバサダー、コメンテーターなどの仕事をする傍ら、イヴァン・バッソと共に新しいバイクブランドを立ち上げています。
ライトウェイトからパーツの提供も受けているこのディスクブレーキロードバイクはまだ販売されていませんが、6.19kgです!!UCIの規格を下回っているのでレースでは使用できませんが、アマチュアにとっては関係がないので価値ありですね…!
FTP435watt…?
現役中はFTPなどを公開してしまうと、ライバルに実力がばれてしまうので、多くのプロライダーはその数字を公開していません。ですが、アルベルト・コンタドールは引退後にFTPテストを行い、その数字を公開してくれました。
アルベルト・コンタドールの体重は62kgなので、458watt/62kg=7.38pwr
FTPはその数字の95%と言われているので、7.01pwr!!体重の七倍のパワーで1時間踏めるって、いかに常人離れしているか分かりますね。現役引退して比較的まだ日の浅い時に測定されたとはいえ、凄まじいパワーです。
エベレスティングへの挑戦
そして大流行中のエベレスティングへの挑戦が行われました。
平均12%、最大斜度20%にもなる激坂を平均268wattで登ること78回、8848mを達成し、その記録は7時間27分20秒で、ラクラン・モートンの持つ最速記録を2分37秒上回り、アルベルト・コンタドールの記録が最速とHELL500に認定されました。
今回の挑戦にはアルベルト・コンタドールがデザインしたバイクABIKESが使われており、最大のプロモーションとなりました!さらにコメントでは、最終テスト段階に入っており、もうすぐ発売を発表できるとのことです!
偉大なエースは、引退後も精力的に自転車活動に打ち込み、またも偉大な記録を打ち立てました。
Instagramのメッセージの最後に、「次回は、一緒にやろう!」と書いてありますが、もし僕がコンタドールと一緒に走ったならば、ものの10秒でその背中は見えなくなるでしょう…!
8848mも登ることを考えなければ、頑張れば20分くらいなら一緒に登れるかもしれませんが…!え、僕のマックス20分=彼の7時間半のライド?