8月29日~9月20日のスケジュールで開催予定のTour de France。
2019年は後半の山岳ステージで圧倒的と言える登坂能力を見せたエーガン・ベルナルがマイヨジョーヌをかっさらっていきました。
チーム・イネオス内でのエースを名乗る権利を獲得した若き才能溢れる彼は、2020年のTour de Franceでもマイヨジョーヌを狙うと宣言しました。
この記事の内容
エース3人体制
どこのモビスター、と言いたくなる複数エース体制になってしまったチーム・イネオス。
2018年のマイヨジョーヌ、ゲラント・トーマス。4回優勝者のクリス・フルーム。Giro de Italiaでマリアローザを獲得したリチャル・カラパス。ITT(個人タイムトライアル)世界チャンピオンのローハン・デニス。とどこを切ってもエースが顔を覗かせる、そんなドリームチームのチーム・イネオスですが、Tour de Franceにはクリス・フルーム、ゲラント・トーマス、エーガン・ベルナルの3名が参加の予定です。
その中でもエーガン・ベルナルはとびきり若く、次世代のエースと言えます。ただ、実績のあるベテラン達も引き連れて、リーダーシップを発揮することがエースには求められるでしょう。エーガン・ベルナルにそれが務まるのかはまだ誰にも分からないです。
貪欲モンスターのエリートアスリートを黙らせ、従える。それがエースの役割の一つです。ブラッドレー・ウィギンスのようなカリスマ性、有無を言わせぬ実績のクリス・フルーム。歴代のエース達のようになれるでしょうか。
「それはドラッグのようなもの」
Tour de Franceでの勝利ほど大きなモノはありません。一度勝利したら、どんどん欲しくなる、二度目、三度目、四度目…もっと勝ち、記録を樹立したいと思うようになる
とエーガン・ベルナルは語りました。
クリス・フルームが大きな怪我を何度も負っても、それでもTour de Franceに拘り続ける理由もきっとそこにあるのでしょう。
僕たちからは見えない魔物のような魅力がきっと選手たちを惹きつけ、日々のハードなトレーニングをこなすモチベーションになるに違いありません。