シューズ

官能的なシューズでライドしませんか?

「ロードバイクウェアをもっとお洒落に」

そういった思想の元スタートした“Rapha”は、今や世界的に最も有名なブランドの一つです。これまでの様々なコレクションを展開し、その度にサイクリストに刺激的なプロダクトを提供してきました。

ウェアだけではなく、ヘルメットやシューズ、サングラスといった装備だけではなく、普段着にも使えるTシャツやデニム、更にはカフェ、そしてライドソーシャルと展開していった様は、特に日本という自転車文化のなかった国にその文化を根付かせる大きな役割を果たしていると感じます。

その“Rapha”から新作のシューズが発表されたので紹介します。

ツアーダウンアンダーでのパパラッチ

ロードシーズンの開幕はつねにオーストラリア、アデレードを中心に開催されるTour Down Underから始まります。新たなシーズンの開幕は、新たな選手の顔ぶれや、ニューキットなど見るべきところが沢山です。

フレーム等の大物コンポーネントはだいたいメディア露出の高いTour de Franceの前にされますが、シューズやヘルメットなどはこの時期に新しいプロダクトがお披露目されることが多いです。

(Image credit: Josh Croxton)

今年のTour Down Underでも漏れなく新作のシューズがいくつか目撃されていました。

その一つがRaphaです。

EF Education Firstの選手が履いていたこのEFカラーのシューズは瞬く間に話題になりました。

Raphaらしい新しいニュアンス

“Rapha”と言えばプロダクトに新しいニュアンスを与えるのがとても上手いブランドです。

袖の生地の切り替えは完全なアイコンと化しています。

Team SKY時代のジャージは黒×ブルーというこれまでの自転車業界では考えられないほどのシックな装いでしたが、強さも相まって、そのシックさこそがカッコいいと考えられるようになりました。

新作のシューズにも同じような新たなニュアンスを感じることができます。

アッパーのウェービーなニット地はこれまでつるんとしていたPVAを中心とした素材とは全く表情が異なります。

一部Fizikからニットベースのシューズも出ていましたが、どちらかと言えば機能面にフォーカスされ、ニットであることがお洒落であるというメッセージはあまり伝わってきませんでした。

織り方を工夫し、機能性を損なうことなく、官能的な表情を作り出した”Rapha”のプロダクトのレベルは非常に高く、完成されたシューズという印象があります。

Bicyclingによる評価

新しい素材は、ニットアッパーの均一なストレッチとは異なります。異なるレベルの剛性を備えたポリエステル糸を編むことにより、Raphaのデザイナーは、出力に重要な箇所で剛性のあるアッパーを作成し、他の人が快適にフィットし、ペダルを踏みながら足が動くようにしました。これは、特定の箇所のレイアップを強化し、他の箇所で柔軟性を追加することで、自転車メーカーがカーボンバイクを調整する方法に似ています。

織物のもう1つの利点:Raphaのテストによると、Powerweaveはニットの5倍の速さで水分を移動します。伸縮性が非常に低いため、時間の経過に伴うたるみに対する耐性が高くなります。 Powerweaveファブリックは、Pro Teamのワンピース織りアッパーを作成します。裏はマイクロファイバーで、プラスチックカップがかかとを補強し、内側はアーチの高さを調整できるインソールです。 2つのボアダイヤルが開閉をコントロールします。ソールはもちろんカーボン製で、しかし、ほとんどのハイエンドシューズとは異なり、プロチームのソールには通気孔/排水孔がありません。かかとには交換可能なTPUパッド、TPUつま先バンパー、およびチタン製クリート取り付けナット(固定、スロットなし、調整可能)もあります。

Raphaの新しいPro Teamシューズは、正式リリースのかなり前に届き、屋外と屋内の両方で何時間も記録しました。私たちが最初に気づいたのは、引っ張ったときにぴったりと感じることです。これは、シマノのRC9やSpecializedの7よりも低ボリュームの靴で、通常イタリアの靴に関連する「滑り止め」フィットを備えています。確かに、テスターは、彼の最初の印象は、プロチームが彼のNorthwave Extreme Proのようにフィットするということだと報告しました。 しかし、Pro Teamシューズにはユニークなことがあります:フィット感は間違いなく低めのボリュームでありながら、驚くほど寛容です。たとえば、つま先の周りにぴったりと感じますが、それでも各桁を自由に広げて伸ばすことができます。靴のアッパーは、トップエンドのレースシューズに期待されるサポートと安定性を備えていますが、マイクロファイバーアッパーの剛性と硬度はありません。

他の靴と同様に、Pro Teamはすべての足にフィットするわけではありませんが、Pro Teamは最初の印象よりも適応性が高く、より広い/より大きなつま先に寛容であるようです(狭い足にも十分なサポートを提供します)。

Raphaはザラザラ素材やパッド入りのアッパーを使用していないにもかかわらず、靴の裏側ではかかとのホールドが非常に良好です。市販されている他のほぼすべてのハイエンドロードシューズと同様に、2つのボアダイヤルがプロチームの開閉をコントロールします。現在、多くのボアシューズはオフセットまたはオーバーラップクロージャーを採用していますが、ラファは対称のダイヤル、ガイドの配置を使用しています(ジロのインペリアルはラファに似ています)。上部のボアワイヤは平行で、足の上部をまっすぐに走っています。 Pro Teamのベロは細いですが、圧力を十分に分散します。

https://www.bicycling.com/bikes-gear/a30930705/rapha-powerweave-pro-team-shoes-review/

Raphaのシューズを購入する

国内公式サイトから44,000円で購入できますが、僕としてはできるだけお店等に足を運び、いつものサイクリングソックスを履いてフィッティングすることをお勧めします。

44,000円は決して安い価格ではないですが、Bicyclingのレビューによると、他社ハイエンドシューズに非常に近いレベルに達しているようです。

さらに新素材のアッパーはこれまでのハイエンドシューズになかった快適性をもたらしているようなので、非常に興味があります。