一か月ほど前から、チラ見せの始まっていたS-worksの新作シューズが昨日お披露目になりましたね。
その名もAres。
その一つ前のモデルはS-works 7。更に一つ前は6だったので、一体なぜAresという名前になったのか。
どうやらAresはスプリンター用に設計されたシューズのようです。
この記事の内容
S-works Aresの変更点
第一の変更点:Boaダイアル
S-works7までは旧作のBoaダイアルが使われており、今回から新型Boaダイアルが搭載されています。
この新型Boaダイアルが発表されたとき、僕はBoaとSpecializedずぶずぶの関係だったので、真っ先にS-worksのシューズがアップデートされるのかなと思っていたんですが、予想に反してshimanoのシューズが真っ先にアップグレードされました。
新型Boaダイアルについては上記記事で詳しく書いてあるので、是非読んで下さい。
第二の変更点:シュータン
S-Worksアレスは本当にアグレッシブな靴とのこと。
TPU合成素材とメッシュ素材の層に閉じ込められたダイニーマなどの素材のテクスチャレイヤーの絶妙な使用に由来します。
通気性は、この点でミシン目とメッシュ素材で優れています。
ただし、ここでの大きな論点は、3mmのエアメッシュ生地で作られたベロのないソックスライナーです。これにより、より快適な感覚が得られるだけでなく、通気性と足のサポートも大幅に向上するようです。
第三の変更点:アッパー
アップストローク周辺の足と靴の接続を改善することも、注目されたもう1つの重要な領域だったようです。
サム・ベネットは、トップギアで120rpmで全力疾走するとき、アップストロークに遅れを感じることがよくあると言っていました。
靴の不要な遊びによって引き起こされる問題です。
この問題は、後部に固定され、背側層の上部を包み込むラップアラウンドストラップ構成を導入することで解決されました。これにより、サポートとエネルギー管理を向上させるためのフットブレースが作成されます。
上部のBoaケーブルのY字型の配置により、ボリュームの削減と全体的なフィット感の向上が保証され、接触面が20%向上しました。これはこれまでで最速の靴であると専門的に考えられています。
スペシャライズドは、「S-Works Aresは、足の中央全体に保持力を三角測量し、より広い表面積に圧力を分散させることで、靴内の足の回転を本質的に制限します」と述べています。
スプリンターの靴か?
スプリントの要求に基づいて設計されており、最後の1ワットをすべて節約できるように設計されています。
スペシャライズドのデザインディレクターであるロブクック曰く、「この問題に本当に満足しているライダーには驚いています。 [Sam] Bennettや[Peter] Saganのようなライダーのために頭の中に入れていましたが、Julian Alaphilippeのように、攻撃を爆発させるライダーがいます。ライダーの50〜70%がこれらの靴を履いていると予想しています。」
想定されているプロライダーが1000wattを余裕で出すサイクリストばかりで、それを考えると僕らアマチュアサイクリストにとってはマジで過剰なスペックなんじゃないかと想像します。
アマチュアサイクリストにとってのメリット
一方で、スペシャライズドは、「従来のクロージャーシステムを備えた靴と比較して、アレスはペダルへの電力を7ワット増加させ、10kmで14秒速くなる」と大胆に主張しています。
これらの数値はラボテストからのものですが、Specializedはテストプロトコルの詳細や行われている仮定を明らかにしていないため、現実の世界でそれらがどれほど意味があるかを知ることは困難です。
スペシャライズドのマーケティング資料はまた、アレスが「これまでに作ったどの靴よりも1%速い」と主張しています。
とはいえ、こうも言ってます、スペシャライズドが直面した最初の課題の1つは、週末のライダーの足の「自然なパッド」の恩恵を受けないプロライダーにとっても快適なバイスのようなグリップを作成することでした。
クックは次のように述べています。「サムが本当にレースに適しているときの、サムの足の恐ろしい写真があります。これらのライダーの体脂肪は5%です。どんな腱も非常に発達していて、すべての上に3mmまたは4mmの脂肪がありません-それは非常に薄い皮膚です。レースでとても苦痛を感じることができる人たちだと思いますが、靴の場合はそうではありません。彼らは週末のライダーが必要とする以上の快適さのレベルにほぼある必要があります。」
と、あるようにやっぱりプロ用に設計されてるんだなぁと感じます。
まとめ
僕もずっと憧れているS-worksのシューズですが、今回7からのアップデートかと思われましたが、スプリンター用でした。
S-works8じゃないことからも、7の代替ではない、と考えるべきでしょうね。
Tour de Franceの時期くらいに8が出てくる可能性があるので、そこまで待ってみるのもいいかもしれません!それか来年?
いづれにしても、僕は今回のAresは見送ろうと思います。