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ペダルをシマノに変えたらFTP上がりました

ロードバイクを初めて早9年目?10年目?

最初に選んだクリートこそシマノのSPDでしたが、本格的なロード用クリートで最初に選んだのはタイムでした。

そこからずっとタイムを使い続け、累計5個のタイムのペダルを保有していましたが、2021年、新しい試みをせんとな…ということでシマノに変えてみました。

その結果、FTP上がったのでその報告です。

タイムのペダルのメリット

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タイムは、その独特の機構から「ペダルはタイムかタイムではないか」と言われるくらい仕組みが異なります。

タイムのペダルは、はめやすい

具体的にはクリートをはめる前の方がプレートにテンションがかかっていて、クリートをはめるほうがペダルにとってはテンションのリリースになるので、力を必要とせずクリートがはまります。

クリートをはめる、という感覚がまだない初心者の方にはとてもオススメです!

タイムのペダルは、取りやすい

さらにクリートのリリースも、緩いのでとっさの立ちごけも防ぐことができます。

力のない女性などにもとってもオススメです。

今でも初心者の方でクリートに変える…という方には必ずタイムをオススメしています。

タイムのペダルは、フロート機構がある

フロート機構とは、ペダルにクリート(靴)を固定しても、何度かは回転方向に動かせることができて、膝への負担が少ないです。

ペダリングがまだ十分に上手くない間はいろんな方向に足が捻じれる可能性があるので、あまりに靴、クリートがペダルに固定されると膝などに故障を負う危険性があります。

さらにこの回転方向に動きつつ、センターに戻ってくるという機能がフロート機構です。

動きながらもセンターに優しく戻してくれるので、膝への負担は本当に少ない良いペダルだと思います!

タイムのペダルのデメリット

ある程度力がついてくると、例えばFTPが3倍超えてくるとか、もっと速くなりたいとトレーニングを積み始めたりすると、タイムではちょっと困ったことが起きるかもしれません。

フロート機構が邪魔になる

膝に優しいフロート機構ですが、ある程度ペダリングが上手くなってくると膝への負担なども少なくなってくるので、フロート機構が邪魔に感じるかもしれません。

少なくとも僕は、「なんでこんなに動くんだ…」と感じ始めたのがタイムのペダルから変えようと思ったきっかけでした。

固定力が弱い

フロート機構と相関するのですが、固定力も他のメーカーのペダルに比べると低いです。

これはペダリング中にクリートが外れてしまうといったことまでは起きませんが、ウネウネと動いてしまう分、固定されていないと感じることが多くなりました。

シマノへの変更

シマノ】ビンディングペダル解体新書2018 サイクルスポーツのニュース | サイクルスポーツ.jp

そんな思いから大メジャーのシマノへの変更を検討しました。

基本的にはペダル・クリートというセットに変わりはないので移行自体は特に問題になることではないと思います。

ただシビアに見れば色々違うので、その細かい点を見ていきましょう。

スタックハイトが異なる

スタックハイトとは、クランク先端のペダル軸からシューズ底までの距離です。

つまりサドル高と関係のある数字になります。

例えばスタックハイトが1cm変わるとするならば、サドル高も1cm調整しなければなりません。

調べたところ、タイムのスタックハイトは15.1mmでした。

シマノ・デュラエースは14.6mm、105は16.1mmでした。

0.5mmと1mmを大きいと見るか小さいと見るかはポジションにどれだけ寛容性があるかに依るので一概には言えませんが、僕の意見としてはビブショーツ変えるだけでそれ以上の変化がありそうなのでこの数字は無視しました。

クリート位置

最も重要な変更はクリート位置かと思います。

これには多少苦労しました。元々タイムのクリート位置は母指球と小指球の間にラインを引いてそこにペダル軸が来るように設定していました。

なのでそのラインを元にシマノのクリートも付けてみたのですが、まったくしっくりこない。

踵側に荷重を感じることが多かったです。

そこで再度母指球と小指球の位置を確認し、シマノのクリートを付けた状態でクランクが3時の位置でのソールの角度を確認しながら、センターを出したところ、センターのラインがなぜか数ミリ前にズレました。

クリートによってソールの角度が変わった…?ちょっと不明ですが、少なくともそれで出した位置にしたクリートはすこぶる調子が良いです。

シマノのペダルのメリット

固定力が強い

タイムとはくらべものにならないくらい固定力が強いです。

特にデュラエースは固定力を最も小さい状態でもかなりしっかりハマってくれています。これは良い!

実は最初105使った時は固定力が温くて温くてタイムから変えた意味ないわ…と思っていました。

その後実走でデュラエースを使って、最高だわこれ!となり、105の固定力を六角レンチを使って最大まで上げたところ、105でもいい感じの固定力が得られました。

こうやって固定力を変更できるのもシマノのいいところですね。

FTPの向上

ZWIFTでレースに出た最初の感想で、高いパワーが前よりも楽に出せていると感じていました。

開幕アタックの5倍、6倍が以前よりも楽に出せてると…、ただ仙豆じゃないので別に体力が増えている訳ではなく、ただ脚を早く売り切ってるだけかなーと思っていました。

ところが火曜日に2019年のジロデイタリア開幕ステージのTTコースに挑戦したとき、以前の平均ワットが262wだったんですが、今回は276wまで向上していました。

正直、前の乗りに乗りまくってた時の結果である262w(17分15秒)を見た時、最近さぼり気味の自分の実力では及ばないだろうなぁと負けた気持ちで入りました。

フラット区間を260wは維持しよう、登りは根性だという気持ちで走りはじめたのですが、ぽんぽんと280wが出る出る。

いや、出すぎだろ…後で失速するわこれ、と思いながらも出てしまう280w。

そしてそのまま登り区間に、あとはもう出し切るだけ、結果的に276w(16分55秒)で大幅更新でした。

もちろん単純にタイム→シマノにしたから上がったとは言えないですが、こんな短期間に変わる?ってくらいに数字が上がってるのでペダルの差は大きいのではないでしょうか。

まとめ

タイムを10年近く使ってきましたが、シマノに変更してみました。

その結果、固定力が上がり、FTPも向上しました。マジ良いこと尽くめ。

ただシマノのペダルの方が遊びは小さく、固定力も強いので、ビンディングデビューをするならはめやすく、取りやすいタイムの方がオススメです。

いつかルックも使ってみようと思います!