巷ではTarmac SL7がVengeを要らない子扱いしていますが、プロはまだまだVengeを使っているのをご存知でしょうか?
プロが今年供給されていない去年のVengeをわざわざ引っ張り出してきて使っているのにはそれなりの理由があると思いませんか?
つまりTarmac SL7はVengeを亡き者になんかできておらず、結局VengeとTarmac SL7は二つに分かれたまま、というのがプロの見解です。
一方アマチュアサイクリストはどちらも所有するのは金銭的にも厳しいです。(一台約150万円、二台で300万円!!)
どちらか選ぶとしたら、VengeかTarmac SL7か、どちらが良いのでしょうか?
この記事の内容
Venge
スペシャライズドはVengeの廃番を決定しました。それはTarmac SL7がVengeに肉薄するエアロ効果を持ち、かつ軽量であるためにVengeはもう不要と結論付たからです。
ところが、真剣にゴールを狙うプロライダーは未だにVengeを使っています。
ミラノ~サンレモでのジュリアン・アラフィリップの乗るバイクは黒×青の色から分かるようにVengeです。
ミラノ~サンレモと言えば、300km走るレースで、残り5km地点にある斜度の緩い山でのアタックから優勝者が生まれることの多いレースです。
緩い山なので比較的スピードのでる登りではありますが、登りがあるコースにおいてもVengeが選ばれたのには、それだけVengeに優位性があると感じたからではないでしょうか?
Tour de Pologneのステージ1では酷い落車がありました。ファビオ・ヤコブセンがスプリント中に飛ばされてしまいましたが、その時乗っていたバイクもVengeでした。
スペシャライズドも言っていますが、エアロはVengeの方が優れています。
つまりエアロ>重量のステージにおいてはまだまだVengeの方が優位性があるということでしょう。
Tarmac SL7
一方でTarmac SL7も大活躍。
Tour de Pologne ステージ4でのレムコ・エヴネプールの大逃げを支えたのもTarmac SL7です。他、Tarmac SL7はもうすでに何勝も挙げています。
箱出しで6.8kgは、Vengeが7.0kgであることと比べると200gの差があり、その差はペダル左右分にも相当します。
フレーム自体が約200g軽くなったことから、ダンシングなどの振りはきっとVengeよりも切れ味が良いでしょう。
レースにおいて遅れを期すのは登りと向かい風です。向かい風はどうしようもないとして、登りで遅れを最小限にとどめる為には、軽量フレームしかありません。
VengeかTarmac SL7か
アマチュアサイクリストにとっては、どちらかを選択することになるでしょう。
VengeかTarmac SL7か。
アマチュアサイクリストが普段走るコースはやはり山が多いのではないでしょうか?とすれば軽量のTarmac SL7の方が良いと思います。
ただVengeもあと200gどこかで軽くできれば6.8kgです。
まずVengeについてくるCLX64が1650gあるのでこれを1550gくらいのホイールに変えることで100gのダイエットです。
Vengeの少々悪名高いステムが200gくらいあるので100gくらいの軽量ステムにすることで、100gのダイエットが可能です。
結果、6.8kgのVengeが出来上がります、ね、簡単でしょ。
Vengeの悪いところは、BBがOSBBでPF30というところです…パキパキ。音鳴りの可能性のあるBBです。実際に僕も一回目組んだ時はひどい音鳴りでした。組みなおして解消されましたが!
他悪いところはありません!!!!…多分!
あとは、やっぱりエアロフレームは見た目がカッコいいです。マッシブなフレーム、力強さを感じます。
まとめ
数日前にスペシャライズド新宿店に行って、実際にTarmac SL7を見てきました。
忖度ない僕の意見としては、新型Tarmac SL7でオシャレな色が少ない、です。
唯一良いなと思ったのが、完成車しか用意されていないランシルバーグリーンでした。
マット調のシルバーカラーにメタリックグリーンがほのかに乗せられているような、ニュアンスのある色でした。
フレームセットで購入しようと思っていたので、これの用意がないのは残念でした…。あれば絶対に購入していたのに。
折角50万、60万という金額を出すのに、消去法で「この色がマシ」なんかで選びたくたいですよね?
うっはー!この色最高や!めっちゃ欲しい!ってなったフレームしか買いたくないです。
スペシャライズドさん、ウッハー!この色最高や!っていうのまたお願いします!!