5月8日からGiro de Italiaが始まる!
昨年のGiroはアルメイダのピンクジャージキープからの、ケルデルマンの奪取、そしてヒンドレーの調子の良さ、化け物じみたデニス、そしてゲイガンハートの強さ。
本当に面白い戦いがありました。
果たして今年は?
この記事の内容
例年通りの開催
昨年との大きな違いは開催時期です。
昨年はCOVID19の影響を受けて、例年5月に開催していたGiroが10月の開催でした。
10月は例年で言えば、世界選手権が終わり、落ち葉のクラシックなども終わるシーズン。
いくらシーズン入りが遅かった(というか、シーズン序盤が欠落した)とはいえ、10月に調子をピークに持ってくるという誰もしたことがないことをしなければならなかったシーズンでした。
とはいえ、それは誰にとっても同じ条件!
一方で今年は例年通りの5月開催。シーズンインこそ、例年ツアーダウンアンダーから始まるところ、COVID19でキャンセルになってしまいましたが、他のレースは”そこそこ”開催されている状況。
それほどピーキングや練習に苦労したシーズンではないはず。
注目の選手
ジロにもヤングライダーやスプリントなど各賞ジャージが用意されていますが、やはり注目は総合。
ベルナル、ヒンドレー、イエーツ、(ダン)マーティン、アルメイダ、ランダ、バルベルデ、ビルバオあたりが注目選手です。
ベルナルは言わずもがな、ツールの覇者ですし。
ヒンドレーは冒頭述べたように昨年大活躍。
イエーツは2018のチマコッピでの失速がなければピンクを手にしていたかもしれないし。
マーティンは登りにかなり強い。
アルメイダは昨年長いことピンクを着用し。
ランダは一時ほどの強さはないものの。
バルベルデは世界チャンピオンをとってしまうほど。
ビルバオも最近調子が良い。
一方で、多くの方が注目しているであろうイヴネプールは?
イルロンバルディアでの大落車
イヴネプールといえば、イルロンバルディアでの大落車。
橋の下まで落ちていき、骨盤?腰骨の骨折という大怪我を負った。
しかもリハビリに最初失敗し、悪化させてしまった。幸い?にもCOVIDシーズンでレース数が少なかったからじっくり療養に当てられたのは良かったと思う。
ジロでのイヴネプール
で、そのイヴネプールはジロでどやねん、という話ですが、僕は彼にとってはすごく良いチャンスだと思います。
というのは勝つためにということではなく、エースにアルメイダがいれば、気負うことなく初めてのグランツールに参加できるというところ。
初のグランツールはいくら彼が天才だとしても学びの連続。サイモンが調子良すぎて1週目飛ばしすぎて3週目に失速し、そこから学んだように、イヴネプールも学ぶべきことがまだたくさんあると思う。
そうした学習曲線にまだいる中で、早速エースを任されるようなことになれば、メディア対応に追われ、慣れない長丁場のステージレース、プレッシャー、バッドデーの対処など、本当にたくさんの苦難を経験する羽目になってしまう。
そうならずに、今回のようにジロ(ツールよりもメディアも少ない)から経験できるのはとても良いし、エースじゃないからバッドデーを迎えてもいいし、調子が良い日はアタックも逃げもなんでもできる。
本当に楽しめるジロになるとおもう。
誰が勝つのか、全く読めませんが、5月8日から寝不足になりそうです!